内容説明
広く神祇信仰に関わる和歌について論じる。第一部「伊勢神宮和歌史」では、伊勢における平安時代中期から南北朝期までの和歌活動の歴史と、伊勢の地で成立・展開した両部神道・伊勢神道に基づいて詠まれた歌をめぐる問題を論じた。第二部「和歌と神祇信仰をめぐる四つの問題」では、法楽和歌・本地垂迹思想に基づく歌・大嘗会和歌・歌神について論じた。
目次
第一部 伊勢神宮和歌史(八代集の中の伊勢神宮;西行詠における中世神道説受容の可能性をめぐって;『御裳濯和歌集』の編纂方針;『伊勢新名所絵歌合』論;勅撰和歌集の中の政治―『風雅和歌集』神祇部の外宮祠官の三首;中世勅撰和歌集における「天照大神」像―中世神道説による変容の可能性をめぐって)
第二部 和歌と神祇信仰をめぐる四つの問題(法楽和歌の成立と展開;「跡を垂る」詠について;『拾遺和歌集』巻十・神楽歌の大嘗会和歌について;藤原俊成の歌神観)
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