内容説明
現代世界の主要アクター中最も新しく、かつ国家等他のアクターを超える弾力性をもって、平和・人権・貧困・環境等、今日の最先端課題と取り組むNGOは、その自発性と非営利性と相まって、現在の国家・企業型社会に代わる未来の地球市民社会展開への重要な予兆であることは疑いない。このNGOに関し研究者と活動家が一丸となり、理論、類型、他のアクターとの関係、実態等の全てにわたり包括的に論究した、地球の未来を考える万人必読のテキスト。
目次
第1部 国際関係から見たNGO(NGOと地球市民社会の黎明;NGOと市民社会の国際関係学)
第2部 国際NGOと地球的問題群(平和の風を日本から;人権分野におけるアムネスティの取り組み;もう一つの世界をともに;オックスファムによる世界の貧困問題への取り組み;保健・人口・ジェンダー分野におけるNGOと国連のパートナーシップ;子ども支援・社会開発分野におけるワールド・ビジョンの取り組み;地球規模の生物多様性保全)
第3部 国際NGOとグローバル・ネットワーク(変わる国際NGOの役割と貧困をなくすグローバルなキャンペーン;地球市民社会の形成と二つの市民社会論)