内容説明
通常「奔放」と共に四字熟語をなす「不羈」を、あえて全く逆の「不奔」と合わせた著者の座右の銘にも、正論と良識に立脚した椎名素夫の政治姿勢が鮮やかに現われている。「束縛されず、だが周囲を無視した奔放にも流れず」、日米貿易・防衛摩擦等外交問題に尽力し、米政府高官等、多くの人々の信頼を勝ち得た理由は何か。父悦三郎についてをはじめ多くの知られざるエピソードを含む貴重な回顧録。
目次
第1章 外交の世界で(米への密使―ロン・ヤス会談成功導く;防衛予算―米高官とのホットライン ほか)
第2章 政界での日々(四〇日抗争―首相指名選で白票投ず;灘尾預かり―賢人の会で知恵学ぶ ほか)
第3章 父・悦三郎氏と(満州で過ごした少年時代;九死に一生を得た中学時代 ほか)
第4章 特別インタビュー(自民大勝後の政界 国のあり方、憲法で示せ;明日を担う政治家へ 言葉、大事にしてほしい)
第5章 対談 椎名素夫VS岡崎久彦