内容説明
こんにち、安楽死・尊厳死をめぐって、法律・医学・倫理学等の各分野から、あらためて問い直しがなされている。本書は、安楽死・尊厳死論の名著であり、その生命の「質」からのアプローチは、われわれに新しい視野をひらいてくれる。
目次
第1章 「生命の神聖性」教説と倫理的整合性(序論―「生命の神聖性」;人の生命の不可侵性とその等しい価値 ほか)
第2章 死を引き起こすことと生命をながらえさせないこと(序論―何が問題か;二分脊椎で生まれた乳児の選択的不治療 ほか)
第3章 生命を意図的に終わらせることと二重結果の原理(序論―絶対主義と二重結果の原理;二重結果の原理、中絶及び意図の問題 ほか)
第4章 通常でない生命―通常でない手段でなくて(序論;通常の手段がどのようにして通常でなくなるか ほか)
第5章 結論―「生命の神聖性」から「生命の質」へ(序論;擁護できない実践上の帰結 ほか)
著者等紹介
クーゼ,ヘルガ[クーゼ,ヘルガ][Kuhse,Helga]
生命倫理学者。ピーター・シンガーと共に国際生命倫理学雑誌『バイオエシックス』の編集に長く携わった。モナシュ大学(オーストラリア)ヒューマンバイオエシックスセンター前所長
飯田亘之[イイダノブユキ]
東京大学大学院修了。帝京平成大学ヒューマンケア学部・教授。倫理学・生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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