内容説明
日米安保問題の沈静化は、われわれの国際関係に関する批判精神全般の鈍化を象徴してはいまいか。初心が見詰めた問題点が忘れ去られる時、危機は思わぬ形で再燃するだろう―日米、日韓、日ソ、日中等外交問題が内包する矛盾をリアルタイムで剔抉した「時論」はじめ、国際法の基礎に関する諸論文、また書評、エッセイ等、石本国際法学の一端と著者の人間性を如実に伝える、単行本未収録多数を収めた待望の書。
目次
第1部 国際法の基礎 補論(戦争と現代国際法;国際法と国内法の関係 ほか)
第2部 時論片々(日米安保体制;日韓関係 ほか)
第3部 著書紹介(田畑茂二郎著『国際社会の新しい流れの中で―一国際法学徒の軌跡』;高野雄一著『教養国際法―明日の国際社会と日本』 ほか)
第4部 随感有理(野猿弄舌;青い表紙の雑記帖)
著者等紹介
石本泰雄[イシモトヤスオ]
1924年12月和歌山県に出生。1948年10月東京大学法学部卒業。大阪市立大学、上智大学及び神奈川大学の各教授を歴任。大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。