内容説明
国民の資質向上を量質両面において確保する機関―一国が21世紀を生き抜くため必須のこの責務を担えるものは、「ポスト大衆化」の明暗を生きる大学・高等教育をおいてない。大企業の言説やマスコミの報道は大学とその重責をあまりにも軽視しすぎている。少子高齢化、高等教育の世界市場化等、押し寄せる環境変化の中、研究、教育、社会貢献、管理運営等、今直面する諸問題を見定め、諸要因への的確な目配りの下、再構築のための具体的プログラムを提言する新シリーズ。第1巻は現状の総体把握をめざす。
目次
第1部 大学改革の本質と方向(大学改革の論理;大学改革の歴史;大学改革の政策的展開―その背後にある力学)
第2部 大学改革への要請と期待(競争原理と大学改革;企業と大学改革;学生と大学改革;大学教授と大学改革;大学経営と大学改革;職員と大学改革)
第3部 教育と研究の改革(学士課程教育改革の現在;二一世紀は大学院の時代か)
第4部 全国調査からみた大学改革の現状(大学改革の実態とその特徴;大学改革の諸相;学長・学部長の改革構想―自由記述の分析)
著者等紹介
有本章[アリモトアキラ]
1941年広島市生まれ。1969年広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得。広島大学教育学部助手、大阪教育大学講師、助教授、教授、広島大学教授(大学教育研究センター)等を経て、現在、広島大学高等教育研究開発センター長
山本真一[ヤマモトシンイチ]
1949年大阪府生まれ。1972年東京大学法学部卒業。文部省入省、高等教育局、初等中等教育局、大臣官房等勤務の後、埼玉大学助教授、筑波大学助教授(教育学系)、同教授を経て、現在、筑波大学大学研究センター長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百…
-
- 和書
- 大気汚染の自動分析