内容説明
チャップリンの『キッド』以来、アメリカ映画に描かれた多くの忘れがたい子ども像―無垢一色から早熟、問題児、モンスター等、より陰影ある多様なイメージの発現は、アメリカ人の現実認識の変遷を的確に反映している。社会文化的分析に基づく映画による子ども観の「通史」。
目次
第1章 アメリカ映画における子どものイメージ―その概要と研究方法(アメリカ映画における子どものイメージの変遷;映画による「子どものイメージ」の研究―その意義と歴史 ほか)
第2章 子ども、無垢、アメリカの伝統(アメリカにおける子どものイメージ―その歴史と背景;アメリカ文学における子どものイメージ―無垢の伝統)
第3章 第二次大戦以前の映画における子どものイメージ―絶対的な無垢(第一次大戦以前のアメリカ;第一次大戦と繁栄の時代 ほか)
第4章 第二次大戦後の映画における子どものイメージ―新しい変化(戦後のアメリカ、ベビーブーム、安定の確保;ディズニー映画 ほか)
第5章 結論(アメリカ映画における子どものイメージの歴史;映画の中の子どものイメージの将来と残された課題)
著者等紹介
ジャクソン,キャシー・マーロック[ジャクソン,キャシーマーロック][Jackson,Kathy Merlock]
1984年、米国オハイオ州のボーリング・グリーン州立大学で博士号(アメリカ文化)を取得。現在、米国のバージニア・ウェスレイアン大学コミュニケーション学部教授。大学では、「マス・コミュニケーションの理論」、「子どもとメディア」、「映画の中の女性のイメージ」を教えている。2001年からはアメリカ文化学会会長を務める
牛渡淳[ウシワタジュン]
1952年宮城県生まれ。1982年東北大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員等を経て、現在、仙台白百合女子大学教授。人間発達学科長。博士(教育学)
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