内容説明
条約等が持つ拘束性と、現実政治が要求する柔軟性との間隙を埋める手段として、この種国際「合意」の重要性は、日中共同宣言、また今回(2002年)の日朝平壌宣言等をみても明らかだ。これ迄本格的研究に乏しかったこの主題につき、その概念、機能、条約等との差異等、包括的かつ具体的に考察した注目の労作。
目次
第1章 対象と概念
第2章 法的拘束力を有しない国際「合意」の類型
第3章 国際約束との区別の認識と形式面における具体的な差異化
第4章 内容面での違い(法的拘束力と法的効果)
第5章 国際関係における法的拘束力を有しない国際「合意」の機能
第6章 国際約束との差異及びその相対性
第7章 結びとして
著者等紹介
中村耕一郎[ナカムラコウイチロウ]
1964年東京都生まれ。1987年東京大学法学部卒業、外務省入省。1999年~2001年東京大学大学院法学政治学研究科比較法政国際センター客員助教授。外務省総合外交政策局安全保障政策課首席事務官等を経て、現在、在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官
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