内容説明
本書は、最近の生命倫理による新たな問題意識と具体的な医療現場を見つめながら、日々進展する医療技術を患者にどのように適用すべきか、それをどのような倫理基準によって判断し、また決断すべきかを伝統的なキリスト教医療倫理を踏まえて考察したものである。
目次
生命倫理の成立とその背景
医療と倫理と宗教
キリスト教の人間観
人格と良心と責任の倫理
生命をめぐる倫理原則
健康と病気と生きる意味
患者と医者との関係
病人の看護と癒しとホスピス
医療行為と人体実験
患者の自己決定権と同意原則
臓器移植とその倫理性
人間の死とその判定
延命治療と尊厳死と安楽死
著者等紹介
浜口吉隆[ハマグチヨシタカ]
1946年長崎県福江市に生まれる。1970年南山大学文学部哲学科卒業。1972年同神学科卒業。1973年カトリック司祭叙階(神言修道会)。1978年上智大学大学院神学研究科修士課程修了。1978年10月‐1982年9月ローマ・グレゴリアン大学大学院にて倫理神学専攻。現在、南山大学教授(倫理神学、生命倫理担当)
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