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出版社内容情報
大雅、蕪村、文晁等、江戸期を中心に独自の画風を拓いた日本の南画の特質と系譜を多くの図版と共に簡潔的確に論考。
内容説明
本書では、日本南画と中国文人画の精神の関係を、各南画家に具体的に即しつつ解きほぐそう努めた。各南画家の伝記を確認して、比較的詳しくその制作の姿勢に言及した。
目次
1 南画とは何か
2 初期の南画
3 南画の大成
4 関西南画の展開
5 関東南画の展開
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
baアタマ
1
2000年初版。昨年、池大雅や蕪村の画(ほんもの!)見た。特に大雅がおおらかで素晴らしかった。人柄を知りたくて借りたが、学究的本で脱俗ぶりを伝える逸話はオールカット。現代中国は新興国と位置付けられているが、江戸時代までは学問は儒教、詩書画/琴が風流人の教養で中国は憧れの文化先進国。西洋で人気がある浮世絵や琳派が日本でも評価されているが、もっとメジャーに扱われていいと思う。(鑑定団にならよく出てるけど) 2012/05/10
生島国宜
1
南画家たちについて実にさらりとその生涯を解説しつつ、描法や思想でひとくくりに出来ない「南画家」という特殊な芸術家たちの存在をはっきりと描いてくれる。このふにゃふにゃした南画というジャンルは、とっても日本的だと思う。入門書として良書。2011/08/24