内容説明
現代的問題意識の下に、世界と日本の代表的社会学者の人と業績を、簡潔的確に紹介・論考する一人書き下ろし入門シリーズ第1回刊行。
目次
第1章 人と時代と業績(若き日のパーソンズ;近代社会の展開と20世紀の危機;パーソンズ理論の形成と知的・思想的背景 ほか)
第2章 理論展開と社会分析(社会的行為の理論;社会システムの理論;社会変動の理論 ほか)
第3章 評価、影響、継承、および現代的意義(20世紀の社会理論;錯綜する評価;パーソンズの弟子たち ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たばかる
13
難解、というか単にところどころ説明不足な箇所があるけれども全体の大枠を掴むのには良書。構造機能主義の部分を抽出した日本語の解説文献がある。後期の部分の論文は社会学評論で特集組まれてたり、ルーマンが上手くまとめて説明したりしていたのでそちらも参照すべし2023/10/23
富士さん
4
時間を経て読み直すと、パーソンズ思想を上手くまとめた良い本でした。読み直した目的である、主意主義的行為論のおさらいの用も十分に果たせました。パーソンズ大先生は、いい意味でも悪い意味でも、それまでの社会学を収斂し、より精錬した人であったことがよくわかりました。主観と客観の相互作用という初期の成果は、現在でも社会学の不動のパラダイムとして確立していると思います。片や、それまでの社会学にはびこっていた分類僻を突き詰めたような後期の成果は、社会学を縛る誇大理論であり、今度も再評価されることはない気がします。2021/12/21
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
2
ベラーを読もうと思って、やっぱパ-ソンズ押さえないとなと思いつつ、なかなか読む気になれずとりあえず薄っぺらいこの解説本を手に取る。高城和義さんのやつのが分かりやすかった気がする。そろそろ諦めて、べラ-読みつつ実際にパ-ソンズを拾い読みしてみようかと。2014/04/29
ぽてと
0
きわめて抽象的であり、ジャーゴンを使いまくるパーソンズはブルデューと並んで最も難解な社会学者であり、今ではその大理論は忘れられかけている。本書の記述は平易だったが、パーソンズ自体が難しすぎるからか理解したとは到底言えない。だが、彼の理論の実践的な一面や今日的意義を知ると勉強したいという気持ちはわいてくる。2015/09/23
ライ麦畑で見逃して
0
簡単に書いてあるけどそれがゆえにむしろわかりにくい感じがした。2011/07/03