出版社内容情報
めおと相談屋の看板が「おやこ相談屋」に掛け替えられた! テンポよく読ませる人情もの。お馴染み青春時代小説、新シリーズ開幕!
内容説明
招き猫が招く手、右左の違いとは(「猫は招く」)。気の合う相談客と盛り上がって帰宅した信吾が犯した大失敗(「山に帰る」)。いつも声を掛けてくる老婆のある変化の理由(「サトの話」)など、盛りだくさんの全5話を収録。大病からの生還を機に動物と話せる力を持った信吾と妻の波乃が営む相談屋と将棋会所を舞台にした、笑いあり涙ありの人情物語。令和の定番時代小説、三たび看板を掛け替えて開幕!
著者等紹介
野口卓[ノグチタク]
1944年徳島県生まれ。立命館大学文学部中退。93年、一人芝居「風の民」で第三回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
onasu
10
「めおと相談屋」から、またまた看板をすげ替えての通算16作目は、まだ子どもは生まれていないので、お手付きの感はあるし、ひとつひとつはおもしろいが、通してのものがないのも今ひとつまとまり感もないか。 とはいえ、馴染んだ雰囲気は定期的なお楽しみになっており、次こそは「おやこ相談屋」を楽しみにしたい。2023/11/16
ミド
5
めおと相談屋からおやこ相談屋に変わったけれどまだ子供は生まれない。ちょっと気が早いかな。出世払いの意味は普通に出世したら返すと捉えていたけれど、下の立場から言うと有能な自分に投資しろという不遜な態度と取られることもあるのか。まあ「出世払いでいいよ」というのは払う側だしなあ。語源になった出世証文から民法にもちゃんとあるのか。2024/06/08
相馬
2
シリーズ第16作目。久しぶりに動物と話す話が出てきた。「猫の集会」って気になるよね。2023/12/16
goodchoice
2
今回はあまり大きな動きはなく静かな作品が多かった。2023/11/08
鈴木正大
2
前巻で終わったもんだと思っていたら看板を「おやこ相談屋」に掛け替えて新シリーズが始まりこんな嬉しい事はない。第一章が「猫は招く」第二章が「山に帰る」第三章が「サトの話」第四章が「同志たれ」最終章が「出世払い」それぞれ皆んな面白かった。こんだけ長くなっても飽きが来ないってのは流石の著者の力量なんだろうな。2023/10/16