内容説明
家からはじき出される女たち。ホームレス女性をめぐる多様な事実を、参与観察によって初めて明らかにし、貧困と偏見との二重疎外の中、なお失わぬ人間の尊厳と未来への希望を、直截かつ魅惑的に描き出したエスノグラフィー研究の傑作。これはアメリカにとどまらず、先進都市社会の見えざるはざまを照射した、現代の陰刻画である。
目次
女性たち、シェルター、日課
第1部 生活上の諸問題(日常;労働と仕事;家族 ほか)
第2部 生きていく―心と体(友、神、自分自身;共に暮らしていく;ホームレスについての考え方)
補遺(彼女たちはいまどうしているのか?;ライフ・ヒストリー;ホームレスはどれくらいいるのか? ほか)