内容説明
1989年7月10日、法律第89‐486号として、フランスの「教育基本法(Loid’orientation sur l’´education)」が公布された。これがいわゆる「ジョスパン法」であり、この法の下で行われた一連の教育改革が「ジョスパン改革」である。本書は、「ジョスパン改革」を多方面から解明しようとする。
目次
第1部 歴史的背景と改革の基本原理(1989年教育基本法の基本原理―20世紀フランス教育改革の総決算;ジョスパン改革における公教育の歴史的位置―フランス革命期の公教育との比較から;第3共和制公教育理念と現代フランス教育改革;EC統合とジョスパン改革の原理 ほか)
第2部 教育各領域における改革の展開(保育学校の役割と教育―最初の学校;初等教育改革の論理と構造;前期中等教育改革の系譜とその特質―教育機会の形式的平等から実質的平等の実現へ;後期中等教育の構造変動と改革動向 ほか)