目次
序 今、なぜ、教養か?
1 教養の形而上学
2 教養のレトリック・ヒューマニズム的伝統とその今日の課題
3 文化と「教養」―比較文化的考察
4 大学の理念と教養教育
5 知識と教養―現代における教養の可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柳田
6
教養論の基本文献。西洋の教養の哲学的・思想史的考察が議論の中心。「教養」は、「教育」と同様、実に多義的に用いられる言葉で、各々の論者が、世間一般で言われている教養というのは教養じゃなくて、真の教養とはこういうものだ、というふうに独自の定義を行っている。しかし、そういう議論は本書にならっていえば、あくまでも歴史的な制約、限定のもとになされているもので、かつそのことを自覚できていないがゆえに不毛に陥る。日本で教養を論じようとするならば、西洋の教養論、日本の教養論の基礎的な歴史や特性をふまえた上ですべきである。2018/03/05
すんだ
0
うなずいてばかりでした。2014/03/13