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内容説明
バルカンの地に残されたものは“憎悪”だけなのか。
目次
白い街―ベオグラード初冬
傷付いた真珠―ドブロヴニク
TARGET?―空爆開始春
ボムバルダーン―コソヴォ・ハーグ・東京
迷宮バルカン―異郷のホームゲーム
世紀の一戦―ベオグラード盛夏
ハッピーエンド―共和国広場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はやしま
12
「ユーゴスラヴィア」とあるが、いわゆる「新ユーゴ(1992年から2003年まで存在したセルビアとモンテネグロによるユーゴスラヴィア連邦共和国)」のことで、ユーロ2000の予選が行われた98年10月から99年10月までの約1年の同国の変化を、サッカー代表チームや国内リーグに絡めてドキュネンタリーのように綴られた一冊。NATOの空爆などもあった時で、代表の試合が中止・延期になるなどサッカーが政治に翻弄される中、現地に駆けつけユーゴ代表を応援し続ける日本人と現地の人たちとの交流が描かれる。(続く)2017/03/15
せっしー
4
この本はとってもユニークで、ユーゴスラヴィアの民族対立をスポーツ、とりわけサッカーの視点から観察しています。ユーゴの政治や民族問題、ユーゴの歴史がサッカーの話の合間にさりげなく挿入されていて、難しいものを読んでいる気がしないのは個人的に大きなポイントかも。この本を読んで、サッカーと国際情勢の結びつきを強く意識するようになりました2009/12/24