内容説明
「オスマン的近世」、それはオスマン帝国衰退史観に代って、ヨーロッパとの間に軍事的、政治的、そして文化的に「力の均衡が見られた時代」。オスマン帝国の滅亡からトルコ共和国の誕生、そしてウクライナ侵攻にまで言及した日本人のための新しい世界史。
目次
第6章 近世のオスマン帝国(「衰退史観」の克服;一七世紀の国際関係 ほか)
第7章 世界とつながるオスマン文化(オスマン宮廷;影絵芝居「カラギョズ」の成立と発展 ほか)
第8章 近代への道(「東方問題」のはじまり;セリム三世の改革 ほか)
第9章 近代オスマン帝国(タンズィマート改革期(一八三九~七八年)
アブデュルハミト二世の時代 ほか)
終章 「帝国」から「国民国家」へ(独立戦争とトルコ共和国の成立;トルコ共和国の成立 ほか)
著者等紹介
永田雄三[ナガタユウゾウ]
1939年東京に生まれる。千葉大学文理学部卒業、慶応義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、イスタンブル大学大学院文学研究科博士課程修了(PhD)。トルコ史専攻。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、明治大学文学部教授。現在、公益財団法人東洋文庫研究員(1970年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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