出版社内容情報
がん患者の「名医探し」に悩むすべての人へ
いざ「がん」と診断されたとき、多くの人が最初に直面するのは、「どの病院に行くべきか？」「どの医師に診てもらうべきか？」という不安です。インターネットで検索しても、信頼できる情報にたどり着けないことも。本書は、がんの種類、住んでいる地域、治療方針、医師との相性など、患者一人ひとりに合った「あなたの名医」の見つけ方を丁寧に解説します。
この本でわかること
・「がん拠点病院」「大学病院」「がんセンター」など病院の種類と選び方
・自分のがん種に合った「専門医」を探す方法
・数字や評判だけでは見抜けない、“本当に信頼できる医師”の見極め方
・主治医との上手な関係の築き方、セカンドオピニオンの活かし方
・評判サイトや検索では見つけられない「町の名医」の選び方
伝えたいこと
者がさまざまながんに関する相談受けてきた医療コンサルタントであり、医療ジャーナリストの筆者が、がん患者の本当の悩みや不安を解消するために知っておくべきことを伝えます。
「有名病院に断られた」「ネットで調べてもどこか信用できない」－－そんな声に応えるべく、誰でもできる“情報の見方”と“選ぶ視点”を紹介します。
特定の医師を推薦する本ではありません。読者自身が「納得のいく医療選び」をするための“考え方”を提供します。
がん治療の“落とし穴”も解説
・高額な自由診療に潜むリスクと向き合う方法
・根拠の乏しい民間療法との距離のとり方
・広告やネット情報に惑わされないための「読み解く力」
・医療の最前線もわかりやすく紹介
・経済毒性：治療費が家計を圧迫する現実
・個別化医療：一人ひとりに合った治療が進化中
・シェアード・ディシジョン・メイキング：医師と患者が治療方針を一緒に決める時代へ
・AIと医療：がん診断と治療を変えるテクノロジーの力
こんな方におすすめ
・がんと診断された直後で、不安や迷いがある方
・家族や知人の医療サポートをしたいと考える方
・医療情報を正しく見極めたいと感じている方
・現在の主治医との関係に不安や疑問を感じている方
【目次】
“コネ”がなくても、名医にたどり着ける
第1章
がん治療の病院の選び方
がんとの関わりは、誰しも“必ず”やってくる
その病院、「がん診療連携拠点病院」ですか？
大学病院やがんセンター、病院の種類によって何が違う？
がん種によって考えたい「病院の専門性」を示すサイン
手術件数の多い病院の方が良いのか？
第2章
あなたの「がんの名医」の見つけ方
知っていますか？「あなたのがん種の専門医」
「名医」の条件は“腕”だけにあらず
コミュニケーションで名医を見極める、3つのチェックポイント
有名医師や大学教授は「あなたにとっての名医」なのか？
あなたの名医を見つけるサイト「イシュラン」
希望した主治医を選べるのか？
第3章
「がんの名医」4人に聞いた 良い医者の条件
患者が選んだ「がんの名医」たち
カルテにメモした患者の育児の悩みを、診察前に予習する
最初の病状説明は1時間以上。口頭だけでなく、絵を描く
身内の医療従事者から「手術を頼みたい」と言われる外科医
足の向き・目の向き・使う言葉を含めてすべてに気を配る
“Warm30”の先生は、本当に暖かかった
第4章
“納得できる治療方針”との出会い方
医療は“確率論”でできている
標準治療は「チャンピオン」治療
治療方針は医師と患者が共同で決める
「シェアード・ディシジョン・メイキング」
セカンドオピニオンの勧め
第5章
がんの治療・検査で失敗しないためのリテラシー
患者に求められるヘルスリテラシー
魅惑的だが高額な自由診療をどう考える？
民間療法をどう考える？
市販の遺伝子検査では「真のがん家系」はわからない
第6章
あなたの町の名医（開業医）の選び方
診療所の選び方、開業医の探し方
Google検索の評判はあてになる？
診療科は使える乗りたい放題？「自由標榜制」とは何か
開業医でも専門医資格は要チェック
こんな場合はどうする？症状に応じた開業医の探し方
診立てのプロ：「総合診療医」
「在宅医」というオプションを知る
第7章
未来のがん医療の論点：治療費、新薬開発、AI
これからのがん治療はどうなる？
経済毒性＝高額化するがんの治療費
世界の新薬が日本に来ない？
ドラッグラグ／ドラッグロスの再来
患者の負担を減らす「デ・エスカレーション」とは？
-
- 洋書
- Crannóg 59
