内容説明
カール大帝、ハプスブルク家、マキャヴェリ、ナポレオン、ワーグナー、レーニンetc…偉人たちの織りなす激動のスイス物語。
目次
第1章 ヘルヴェティアとはスイスのこと?
第2章 スイスの道はローマに通ず
第3章 スイスに息づくカール大帝の影
第4章 スイスは都市の国
第5章 農民たちの自由に向けた大躍進
第6章 ヨーロッパのダークホース
第7章 宗教改革時代のインフルエンサーたち
第8章 王に仕えた忠誠なる傭兵
第9章 ナポレオンの影が見えるスイス
第10章 スイス歴史から現代へ(番外譚)
著者等紹介
森田安一[モリタヤスカズ]
1940年東京・新宿に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、博士(文学)。専攻はスイス史・宗教改革史。東京学芸大学教授を経て、日本女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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六点
107
古代から現代まで、考古学によるケルト文化の影響から、『ブリュッセルで決められた事をスイス国民がそのまま受け入れることは考えられない』事情に至る迄、百話にまとめたスイスガイドである。奇しくも「刀水社歴史全書100巻」でもある。単純に原初三邦から始まり、順調に拡大していったのかというわけでもない。領土的にも法制度的にもである。強力な都市カントンが、力で劣る農村カントンを支配するなど、アルプス山麓に修羅の国あり、と、納得せらるる事請合いである。この世に牧歌的な国なんて有りはしないのだということであるよ。2022/10/13