内容説明
日本人なら誰でも「良寛さま」が好きだ。しかし良寛を美化するあまり「山本家譜」や自筆と称する「過去帳」などが現われて真実を隠した。本書は良寛を愛する歴史家による「歴史としての良寛」である。
目次
序章 私の良寛論
第1章 大人の童話「良寛さま」
第2章 光照寺入寺説の出現と動揺
第3章 栄蔵の出奔
第4章 母おのぶをめぐる波紋
第5章 放浪の日々
第6章 越後に帰ってきた良寛
第7章 良寛の生きた時代
著者等紹介
田中圭一[タナカケイイチ]
1931年新潟県佐渡郡に生まれる。53年新潟大学人文学部経済学科卒業、両津高等学校教諭。のち佐渡高等学校に転じる(~88年)。67年京都大学文学部へ国内留学。76年新潟県史編集主任。87年『佐渡金銀山の史的研究』により第9回角川賞(国史部門)受賞、文学博士。88年筑波大学教授(~94年)。93年『帳箱の中の江戸時代史』により第46回新潟日報文化賞受賞。94年群馬県立女子大学教授(~96年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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