出版社内容情報
「国民」を歴史的連続性の中で捉える「国民史」の枠組みが破綻した今19世紀後半、小国ダルマチアの詳細な分析により、「国民」とく存在の選択性・可変性を明らかにし、「民族対立」の解消を展望する
目次
第1章 先行条件の概観―一九世紀前半のダルマチア
第2章 一八四八年革命期のダルマチア
第3章 自治派と民族派の形成過程(一八六〇~一八六一年)
第4章 自治派と民族派の国民理念
第5章 自治派の国民理念の転換―ダルマチア主義の放棄
第6章 民族派の分裂―クロアチアとセルビアのナショナリズム
著者等紹介
石田信一[イシダシンイチ]
1964年茨城県にうまれる。1988~89年ザグレブ大学(クロアチア)留学。1990~92年在ユーゴスラヴィア日本大使館専門調査員。1996年筑波大学大学院歴史・人類学研究科中退。現在、跡見学園女子大学文学部助教授。博士(文学)、国際学修士
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