出版社内容情報
ベルリンの壁が崩壊して,にわかに国民国家論のかまびすしい昨今,大濱門下俊秀13人による近代日本の位相の描出。日本国家の自己認識,対外認識,明治・大正期の生活文化の確認,外国人研究者の視線と評価etc
目次
1 国家の造型と解釈(崇徳天皇神霊の還遷;御名御璽の登場―文書からみた太政官制と内閣制;田沢義鋪における修養と自治;三谷隆正の信仰と国家観)
2 対外認識の世界(「精神的帝国主義」の提唱とその内実―「対支文化事業」移管をめぐる外務省の動向;植民地期朝鮮での「内鮮一体」と江原神社;台湾の労務動員)
3 生活と文化の諸相(新富座における劇場改革;家計の実像―主婦の視座;課題なき調査、予断なき採集―『北安曇郡郷土誌稿』編纂事業と「一国民俗学」)
5 外国人研究者の眼(近代日本の地方自治思想―国家主義との関わりかたを中心として;日本統治初期台湾公学校「修身」教科書の一考察;近代日本知識人の近代認識―「近代の超克」を中心に)
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- 和書
- ル・ベスベ花物語