出版社内容情報
日本初の本格的スイス通史。ドイツ語圏でベストセラーを続ける好著の完訳。独・仏・伊のことばの壁をこえてバランスよくスイス社会と文化を追求,現在の政治情況に及ぶ
内容説明
日本初の本格的スイス史。ケルト、ローマ、ゲルマンの時代から13世紀盟約者団の成立によってスイスらしい国が生まれ、宗教改革、ブルジョア革命の時代をへて、第2次大戦下の武装中立、国連、EU関係の現代にいたる。
目次
第1章 スイス史のあけぼの
第2章 アレマニエンおよびブルグントの都市とラント
第3章 「盟約者団」の成立
第4章 対外的な力の絶頂期における盟約者団
第5章 カトリックの盟約者団と改革派の盟約者団
第6章 アンシャン・レジーム
第7章 国家の危機―一七九八年から一八四八年まで
第8章 自由主義急進派政権下の連邦国家―一八四八年から第一次大戦まで
第9章 現代世界における小工業国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
wang
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多くの新知見。13世紀に帝国自由都市としての地位を得て3邦による森林同盟が始まり。17世紀に帝国から独立。ナポレオン戦争では衛星国として属国化されるが、その後当時の憲法を元に各邦でそれぞ自由主義的憲法を制定したことから今日のスイス連邦の種が生まれる。それまでは侯国以外でも一部の門閥家族が世襲的に支配層を形成していて自由都市というイメージとはかけ離れていたようだ。ドイツ語市民が7割、フランス語2割という比率やカトリック、新教徒の対立。2002年まで国連未加盟など永世中立の理想国家というイメージとはかなり違う2025/12/12




