出版社内容情報
歴史哲学者による比較文明案内。歴史をタテに発展とみる旧来の見方に対し,ヨコに比較する多系文明の立場を推奨。ボシュエ,ヴィコ,イブン・ハルドゥーン,トインビーと文明学の流れを簡明に
内容説明
歴史哲学から比較文明へ。西洋中心の近代史は終り、いま地球上にさまざまな民族・文化が自立・共存しようとしている。ヴィコ、イブン・ハルドゥーン、トインビーから福沢諭吉、山本新、梅棹忠夫にまで及ぶ比較文明の時代。単線の進歩史観から複線の文明比較論へ。
目次
1 歴史哲学と比較文明の関係(歴史哲学と比較文明への道案内;歴史哲学と比較文明の交差点;「新科学」が発見した歴史のサイクル;砂漠の夜に輝く一つの星 ほか)
2 インター・カルチャーからトランス・カルチャーへ(文化と文明の間柄;文明論のさまざまな模索;生態史観でユーラシア大陸の文明を見ると;21世紀の文明変動と文明理論)