内容説明
ニューヨーク、ワールド・トレード・センターの消滅とスペイン、ビルバオのグッゲンハイム美術館の誕生を通底和音として、70年代以降の建築や社会を批判的に振り返り、「建築」の本質や今後の可能性を語った建築談義。
目次
1 卒業設計と現在(北山恒の卒業制作;北山恒の現在(T.N HOUSE) ほか)
2 消費されるイデオロギー(消費されていく建築の言説;二四歳の内藤広の「月評」 ほか)
3 東京(京都)
BILBAO/NEW YORK(東京(京都)・BILBAO/NEW YORK
北山恒の「東京(京都)
BILBAO/NEW YORK」 ほか)
4 建築は新たな始まりに向かって(終わりを迎えた「建築」とは何か;真正フランス料理とヌーヴェル・キュイジーヌ ほか)
著者等紹介
岸和郎[キシワロウ]
1950年神奈川県生まれ。1973年京都大学電気工学科、1975年同大学建築学科卒業。1978年同大学大学院修士課程建築学専攻修了。1978‐81年黒川雅之建築設計事務所勤務。1981年岸和郎建築設計事務所設立。1993年岸和郎建築設計事務所をK.ASSOCIATES/Architectsに改組改称。現在、京都工芸繊維大学造形工学科教授。主な受賞に、「日本橋の家」で1993年JIA新人賞、1995年日本建築学会作品選奨、ケネス F.ブラウン・アジア太平洋デザイン賞功労賞、1996年日本建築学会賞、「園部SDオフィス」で1996年日本建築学会作品選奨、「Stadium600」で2002年愛知まちなみ建築賞受賞など
北山恒[キタヤマコウ]
1950年香川県生まれ。1976年横浜国立大学建築学科卒業。1978年ワークショップ設立(共同主宰)。1980年横浜国立大学大学院修士課程修了。1995年architecture WORK SHOP設立主宰。現在、横浜国立大学教授、東京芸術大学非常勤講師。主な受賞に、「HOUSE IN HOUSE」で1996年東京建築士会住宅建築賞、「白石第二小学校」で1997年建築学会東北建築賞作品賞、BCS賞、1998年日本建築学会作品選奨、「Lime House」で1998年東京建築士会住宅建築賞、「Z‐House」で2001年東京建築士会住宅建築賞受賞など
内藤広[ナイトウヒロシ]
1950年神奈川県生まれ。1974年早稲田大学建築学科卒業後、同大学大学院にて吉阪隆正に師事、1976年同大学大学院修士課程修了。フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1981年内藤広建築設計事務所設立。2001年~東京大学土木工学科助教授。2002年12月より同大学教授。主な受賞に、「海の博物館」で1993年芸術選奨文部大臣新人賞、日本建築学会賞、吉田五十八賞、「牧野富太郎記念館」で2000年村野藤吾賞、IAA国際トリエンナーレグランプリ、毎日芸術賞、BCS賞など
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