宮沢賢治を読む―童話と詩と書簡とメモと

宮沢賢治を読む―童話と詩と書簡とメモと

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  • サイズ A5判/ページ数 283p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784886952738
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

歴史の過渡期を生きる―「底」に立つ。亡き妹の魂との再会を求めた賢治は、樺太で「サガレンの古くからの誰か」に出会う。そこで、アイヌという人類の文化の、水脈の底を流れる命の水を汲み上げた。

目次

第1章 通路を開く生き方―三つの童話から見る(童話「注文の多い料理店」論―「都会」というシステムに「どこでもドア」を開く;童話「やまなし」論―川の水が天上への通路を開く;童話「セロ弾きのゴーシュ」論―音楽が閉ざされた心に通路を開く)
第2章 「家」を出て世界に向かう―十代の短歌と初期習作から見る(「家」との関係を組み直す―「祖父の死」について考える;「底」から見る―「母」の実践)
第3章 世界の「底」に立つ―「サガレンの古くからの」人々との出会い―詩集『春と修羅』成立を考える(「死後の大事」を追究して―樺太旅行で出会った人々;複眼で捉える「底」―開かれた「修羅」の視界)

著者等紹介

秋枝美保[アキエダミホ]
1955年山口県萩市生まれ。広島大学大学院文学研究科国語学国文学専攻博士課程後期修了。2003年広島大学博士(文学)。福山大学人間文化学部教授。宮沢賢治学会理事、日本近代文学会会員。単著『宮沢賢治 北方への志向』宮沢賢治学会宮沢賢治賞奨励賞受賞(朝文社)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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