内容説明
世界に広まる「禅」、その禅者である『鈴木大拙の言葉』を著者のみずみずしい感性からわかりやすく、まとめた入門書。明治後期に生きた大拙は、欧米で編集者としての活躍とともに講演者として「禅」を日本文化として紹介、広めた人である。
目次
自由ということ
自然と人間
詩と俳句
機械と人間
分けること・分けないこと
無心ということ
日常生活が大事
生きた全人格
言葉と体験
悟るということ
禅とは何か
世界人としての日本人
著者等紹介
大熊玄[オオクマゲン]
1972(昭和47)年千葉に生まれ、新潟に育つ。立命館大学史学科(東洋史学専攻)卒業、金沢大学大学院文学研究科修士課程(哲学専攻)修了、同大学院社会環境科学研究科国際社会環境学専攻(博士後期)満期退学。専門はインド哲学・仏教学、西田哲学。1999(平成11)年から約1年半のインド留学(Pune Univ.Sanskrit Department)より帰国後、石川県西田幾多郎記念哲学館の開館準備に携わる。現在、同館専門員(学芸員)、金沢大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダンゴ☆ルッチ
4
以前から鈴木大拙さんの本は興味があったのですが、難しいイメージがあってなかなか手に取れませんでした。この本は難解な部分をかみ砕いた感じでわかりやすく書かれているので、「入口」にはピッタリだと思いました。いずれ直の言葉を読めるようになりたいです。2016/09/07
ダンゴ☆ルッチ
3
本は読むだけでなく 実践が伴わないと身につかない。よく聞く言葉だし納得しているつもりだったけど、この本を読んで理由がホントによくわかった。言葉と事実にはどうしても隔たりが生じる。その隔たりの存在を理解したうえで自身で悟らないと、身につかないようである。ちなみに、「悟った」と自覚しているうちは悟っていないとのことらしい(笑)2017/02/14
あまね
3
本書は、もともと鈴木大拙の思想を彼の故郷である金沢の中学生向けに分かりやすく書かれたものだったそうです。その本が親や祖父母にも共感をよび、改めて出版されたのだそうです。鈴木大拙の本は、何度も挫折したワタシです(苦笑)。『中学生向けに書かれたものならば!』と挑戦してみした。『前頭葉がめちゃめちゃ動いてるなー』と思いながら読み進めるところも多々ありますが、確かに分かりやすく読了することがてきました。子供たちにも是非読んでもらいたいです。2015/08/05
ひつじ
1
金沢市の中学生に配布されたことが前書きに書かれている。 中学生向けに書かれていることもあり、非常に分かりやすく鈴木大拙の言葉、考えについて纏められている。専門書も良いけれど、繰り返し読み返したい、手元に置いておきたい一冊。学校の配布書になるなんて。金沢の中学生、レベル高いです💦2021/09/03
ダンゴ☆ルッチ
1
「悟る」とは行動すること。逆に言えば、行動しない限り悟れないのかもしれない。言葉から得る知識は参考程度で、やはり体験なしには何事も身に付かないのだろう。…道は永いな(笑)2018/02/01