目次
宮沢賢治の空間認識―ミクロコスモスからマクロコスモスへ
宮沢賢治、心象宇宙のレトリック
宮沢賢治と宇宙科学
宮沢賢治とヘッケル―発生原則と霊魂不滅をめぐって
無意識が見させる夢―中生代爬虫類の悪夢
宮沢賢治と電気エネルギー、電気的イメージ
宮沢賢治の鉱物的感性―宝石と結晶の宇宙
「永訣の朝」論
「青森挽歌」論
「春谷暁臥」論―《春》の象徴と、フロイト、エリス
「毘沙門天の宝庫」論―雲への祈りと西域への憧憬
「グスコーブドリの伝記」論―科学と宗教の止揚
あとがき 初出と異同
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サラ
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大学の専攻コースの教授の著作ということで読んだ。今まで文学テクストを読み解く際には、心理学、宗教学や民俗学的な視点をもって取り組んでいた。しかし、天文学・物理学・地学的なアプローチは初めて見た。対象が賢治だということも大きく関わるのだろう。研究対象とするテクストの著者が何に心を傾けていた人物なのか、そのテクストがいかにして生まれたのか、そこに注目することを学んだ。2012/10/23
