出版社内容情報
日本の古典文学、昔話・昔語り・お伽噺・現代文学・エッセイ・映画などのあらゆる表現作品から、老人排除を扱った作品を抽出し、その歴史的背景や実際の老人の生活がどのようなものであったかを考察することで、日本における過去と現在まで連なる「高齢者問題」とは何かを追求した労作。
内容説明
日本の古典文学、昔話・昔語り・お伽噺・現代文学・エッセイ・映画などのあらゆる表現作品から、老人排除を扱った作品を抽出し、その歴史的背景や実際の老人の生活がどのようなものであったかを考察することで、日本における過去と現在まで連なる「高齢者問題」とは何かを追求した労作。
目次
第1章 古典文学の中の「棄老」「姨捨」(外国の説話が元になっているもの;国内の説話と思われる話―親不孝・親(姑)殺し他
信濃の国の姨捨山とその周辺 ほか)
第2章 昔話・昔語り・お伽噺の中の「姥捨山」(『日本昔話通観』の「姥捨山」等;柳田国男の「親殺し」「棄老」;関敬吾『日本昔話大成』の「親捨山」他 ほか)
第3章 近現代表現の中の老人排除(棄老伝説を元にした小説;和歌や俳句の心情を継承するもの;メタファとしての「姨捨」 ほか)
著者等紹介
若菜信子[ワカナノブコ]
都立深川高校(定)卒業。中央大学理工学部数学科卒業。城西国際大学大学院修士女性学専攻修了。同大学博士課程比較文化満期退学。職歴、沖電気工業株式会社、高等学校事務職員、都立高校数学科教員(5校 36年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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