出版社内容情報
朴正熙、金大中、福田赳夫、中川一郎など…幅広い人脈で、
戦後の日韓関係を舞台裏で支えた崔書勉が大いに語る。
日韓の水面下での政・官・財・学各界での協力・暗躍・駆け引き――。
政府による公式発表や公文書だけではわからない
両国間の歴史認識や政策決定の裏面を明らかにする。
崔書勉氏の「語り」からは、日韓が単純な国際関係だけではとらえられない、多元的な人的関係によって構築されてきたことがわかる。元徴用工問題など戦後最悪といわれる時期だからこそ、今日的課題を考察する材料を提供できる。
本研究は韓国人識者に対するオーラルヒストリーを通じて、戦後の日韓関係史を学際的に再構築していこうとするものである。戦後の日韓関係を知る識者が次々に一線を退いており、その証言を記録する必要がある。その証言からは、政府による公式発表や公文書だけではわからない両国間の歴史や政策決定の一端を明らかにすることができた。
戦後の日韓両国の政治家や知識人が、お互いをどう眺めあってきたがわかる語りも、多数得ることができた。
内容説明
朴正煕、金大中、福田赳夫、中川一郎など…幅広い人脈で、戦後の日韓関係を舞台裏で支えた崔書勉が大いに語る。日韓の水面下での政・官・財・学各界での協力・暗躍・駆け引き―。政府による公式発表や公文書だけではわからない両国間の歴史認識や政策決定の裏面を明らかにする。
目次
半生の「語り」のはじめに
日本統治下の学生時代
日本の敗戦と解放直後
李承晩の弾圧と日本への亡命
東京での研究生活の開始と田中耕太郎
朴正煕政権と日本社会
東京韓国研究院の設立と安重根研究
「北関大捷碑」の発見
岸信介と福田赳夫
金大中と朴正煕
七〇年代日韓関係の緊張と交流
福田政権誕生の頃
朴正煕と福田赳夫
朴正煕の死と親韓派
「朴正煕後」の日韓関係
帰国とその後の日韓関係
「語り」の結びに
著者等紹介
小針進[コハリススム]
1963年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科卒業、韓国・西江大学校公共政策大学院修士課程修了。ソウル大学校行政大学院博士課程中退。政治学修士。特殊法人国際観光振興会(現・日本政府観光局)職員、外務省専門調査員(在韓日本大使館政治部勤務)などを経て、静岡県立大学国際関係学部教授。専門は現代韓国社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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