内容説明
大日本帝国による台湾植民地支配に、琉球沖縄人はどんな役割を担ったのか。敗戦までの琉球沖縄と台湾に関わる領土、政治、経済、教育文化、交通、人物、軍事などを多面的に追求し、埋もれていたもうひとつの琉球沖縄史、日本近代史の歩みを明らかにする。
目次
沖縄・台湾航路問題
台湾領有と沖縄の軍事化
沖縄人と台湾植民地支配
差別と偏見の中の沖縄
琉球・沖縄教育から台湾教育へ
沖縄人巡査と台湾抗日事件
台湾霧社事件と沖縄人
台湾鉄道と照屋宏
琉球・沖縄と台湾遭害事件
琉球・沖縄と東部台湾
台湾の沖縄人集落跡を訪ねて
東アジアの平和的な課題、自省的に生きることの意味
旧編『日本植民地下の台湾と沖縄』発刊の意義と反響
著者等紹介
又吉盛清[マタヨシセイキヨ]
1941年沖縄生まれ。沖縄大学客員教授、沖縄・東アジア地域研究。浦添市立図書館長、美術館長、沖縄大学教授を経て現職。著書に『日本植民地下の台湾と沖縄』(あき書房、沖縄タイムス出版文化賞・法政大学森嘉兵衛賞受賞)、沖縄タイムス連載「日露戦争から考える沖縄人・兵士・植民地」(平和・共同ジャーナリスト基金奨励賞受賞)などがある。最近は、又吉学級学習会として沖縄、台湾、中国、東京などのフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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