内容説明
「人類の将来は人間に代わるロボット、あるいはロボットに変化した人間にゆだねるべきではない」核戦争、食糧危機、大災害、文明の危機―絶滅に瀕する世界に「変革の闘い」と「希望を放棄しない神聖な義務」を訴え続けるフィデル・カストロ。大病から復活し、地にありて天にある如く執筆するカストロの「思索」とは。
目次
序章 正義を激流の如く奔流せしめよ
第1章 人類の経験を背負う「思索」の人
第2章 私が体験したフィデル・カストロとキューバ
第3章 フィデル・カストロが語るキューバ革命の精神
第4章 平和を追い求めるフィデル・カストロ
第5章 現代文明の危機を告発する単独の人、フィデル・カストロ
第6章 キューバ革命五〇周年を迎えたフィデル・カストロ
第7章 日本が育て、持つべきはモラル・ミサイル―核問題の随想
第8章 ハイティと世界が必要とするヒューマニズムの使徒―ハイティ大地震に想うこと
第9章 果樹の花々の咲くロンドンの春―シモーヌ・ヴェイユの贈りもの
第10章 人類の将来を示顕する人―人類の未来回復のための革命プレリュード
著者等紹介
田中三郎[タナカサブロウ]
1941年生まれ。福井県武生高校、東京外国語大学英米学科を経て英国オックスフォード大学(哲学・政治・経済学科)卒業。外務本省では、太洋州課首席事務官、外国プレス室長、査察室長、領事第2課長、大臣官房審議官などを歴任。在外交館では、在英国大(大使館、以下同じ)書記官、在ルーマニア大参事官、在プレトリア(南アフリカ)総領事館首席領事、在ハンガリー大公使、在英国大広報文化センター所長、在タンザニア大公使、・臨時代理大使などを歴任。1989年より、岐阜県国際交流センター理事長(岐阜県理事)、内閣情報調査室次長、在シドニー総領事の後、1996年より2000年まで駐キューバ大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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