内容説明
陸軍中野学校の心の歌“三三壮途の歌”を胸に、人類の平和と共存をめざし、戦後日本の社会と経済の復興を市井で担うことを自分の使命として、働き生きた一人の男。その人生を陸軍中野学校のエピソードとともに描く表題作をはじめ、明治・大正・昭和・平成、それぞれの歴史を紡ぎながら生きる人間を描く七編を収録。戦後60年めに世に問う、著者初の小説集。
著者等紹介
中山昭子[ナカヤマアキコ]
1927(昭和2)年、滋賀県大津市生まれ。1947(昭和22)年に京都女子専門学校を卒業後、滋賀県立草津高等学校、同大津高等学校で15年間教鞭を執る。1951(昭和26)年、結婚。一男一女をもうける。その後、夫の転勤に伴い、大阪、東京、タイなど、各地を歩く。1981(昭和56)年から1985(昭和60)年まで、特別養護老人ホームやわらぎ苑の苑長を務める。1999(平成11)年、大津市の文学同人会「くうかん」に参加し、小説を書きはじめる
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