内容説明
日本中を騒がせた、あの三越事件をはじめ、全日空騒動、伊勢丹事件、松坂屋内紛、日本カーボン事件、CSK事件やソニー、キリンビールの内幕など。日本のフィクサーによっていま明かされる昭和、平成、闇の真実!
目次
第1章 広島に正木龍樹あり―信と義が人を創る
第2章 裏世界の階段を駆け上がる―道を拓き突き進む
第3章 顔を売り、男を上げよ―先がけることの強み
第4章 食うか食われるかの死闘―踏み出して天命を待つ
第5章 経済界を力で牛耳る―私欲を戒め、己の器を知る
第6章 追いつめられる―晩節こそが最も重要
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年広島県に生まれる。一歳のとき被爆。父を失う。苦学の末、広島大学文学部仏文科を卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる“トップ屋”として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。1983年、『週刊文春』を離れ、作家として独立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Honey
8
総会屋の歴史?を通して、そういえば、そんなこともあったな、というあれこれの事件の背景も垣間見えて、なかなか痛快な読み物。いわゆる犯罪組織ではないけれど、そういうところにも接点を多く持つ影の存在でありながら、ちょっと魅力を感じたりするのは、やはり根底に日本の心が感じられるからでしょうか。2020/03/01
ひとまろ
3
総会屋って何?って思っていた幼少期。 総会屋ってもう無いんだよって気付いた学生時代。 総会屋に正木って男がいたって気づいた今回。 よくここまで詳細に記述できたな…。 2015/12/14
ゆうろう
1
株主総会のシーズンでもあり、かねて気になっていた本書を手に取った。論談同友会の名も、会長の正木龍樹氏の名前も知らなかったが、三越事件はうっすらと覚えている。その時に活躍した総会屋だったのか…。1982年秋の商法改正後も総会屋と企業の癒着は続いていたが、1997年頃の小池隆一への利益供与事件から総会屋の影響力が如実に低下してきたんだな。その代わりに警察が天下り先として企業を囲み、今や企業は「警察と弁護士に守られているという図式」には複雑な心境だ。論談の面々が海外の株主総会でも積極的に発言していたとは驚き。2024/06/23
Great Eagle
0
総会屋の素顔とでもいうのでしょうか。広島ヤクザ者が関係しているだなんてビックリです。やっぱおかしいよ、総会屋。たいした知識も持ち合わせないでぎゃあぎゃあ偉そうに騒ぐなんて。。2014/11/17
織田秋葉
0
総会屋、というのはよく聞いた単語だけれど、一体全体どういうものなのか、なんだって企業がそういう存在にお金を払い、お互い持ちつ持たれつの関係を形成していったのかについては知識がなく、色々と楽しく読めました。 以前、職場の上司から「総会屋というのは今はもういない」と聞いて「え?」と思ったのですが、なるほど、今は「プロ株主」っていうんだ。 村上ファンドとかホリエモ○とかが世間を騒がせた時代もあったけれど、総会屋とやってることはたいして違わなかったっかも…。2014/09/28
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