出版社内容情報
他業種との競争激化、店舗大規模化の不振が経営悪化に拍車をかけ、いま、経営破綻・倒産が生協を直撃している。そして個配システムも共同購入方式を空洞化させ、生協の理念「いのちと暮らしを守る」は崩壊寸前だ。はたして生協は21世紀を生き残れるか。大競争時代に突入したいま、各地でどのような取り組みがなされているのか。24名のトップたちを気鋭のジャーナリスト(元朝日新聞編集委員)が直撃。
はじめに―今こそ大論争を
第一部 振り返る生協の‘90年代
第二部 21世紀・生協運動の展望
第三部 各地に広がる新たな試み―市場万能主義に抗して
21世紀を切り開く、新しい協同
ワーカーズ・コレクティブ(女性たちによる新しい協同組合)
変貌する組合員像(迫られる経営の転換)
自由競争より協同へ
インタビュー登場者(敬称略)
竹本成徳(日本生協連)/田中尚四(日本生協連)/芳賀唯史(みやぎ生協)/小林秀樹(コープかながわ)/折戸進彦(生活クラブ連合)/立川百恵(コープえひめ)/加藤善正(いわて生協)/濱口廣孝(首都圏コープ連合)/高橋晴雄(ちばコープ)/桜井泰平(日本生協連医療部会)/根本隆(全国生協労連)/大内力(全国大学生協連・生協総合研究所)/田辺準也(東海コープ事業連合)/宮村光重(東都生協)/尾添仁(わかやま市民生協)/勝倉和男(全労済)/内舘晟(コープさっぽろ)/小橋暢之(JJC)/田中秀樹(広島大学)/大内力(財団法人生活総合研究所理事長)/加藤善正/河野栄次(生活クラブ連合)/佐藤利昭(さいたまコープ)/仲宗根迪子(ならコープ)/藤井絢子(滋賀県環境生協)/高村勣(コープこうべ)
内容説明
日本最大の市民組織・生協が、いま、壁にぶつかっている。トップたちの証言、各地に見られる新たな協同の試み、大競争時代に突入した生協の’90年代を振り返り、その未来を予測する。
目次
第1部 振り返る生協の’90年代―1997‐1999(生協は今、転換点に;“共生”軸に二一世紀を展望;営業力の強い店舗に挑戦 ほか)
第2部 21世紀・生協運動の展望―2000‐2001(始まった新たな挑戦;運動そのものの再生を;四つの問題にきちんと対応を ほか)
第3部 各地に広がる新たな試み―市場万能主義に抗して(21世紀を切り開く、新しい協同;ワーカーズ・コレクティブ―女性たちによる新しい協同組合;変貌する組合員像―迫られる経営の転換 ほか)
著者等紹介
岩垂弘[イワダレヒロシ]
1935年、長野県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。1958年、朝日新聞社に入社。社会部員、首都部次長、社会部次長、編集委員などを歴任し、1995年、退職。同年、友人らと平和・協同ジャーナリスト基金(PCFJ)を創設し、代表運営委員となる。世界平和アピール七人委員会事務局長代行
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。