出版社内容情報
深山 亮[ミヤマ リョウ]
著・文・その他
内容説明
中学校教師の竹原に、傷害事件を起こして以降、没交渉だった父親が孤独死したとの連絡が入る。父親は遺言書を残しており、そこには竹原の知らない人物に財産を贈ることが書かれていた。疑問に思いその人物を調べ始める竹原だが、やがてさまざまな事件に巻き込まれていく―。単行本刊行時に各紙誌で絶賛された長編ミステリーが遂に文庫化。第32回小説推理新人賞受賞作家のデビュー作。
著者等紹介
深山亮[ミヤマリョウ]
1973年群馬県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。2003年司法書士登録。10年、「遠田の蛙」で第32回小説推理新人賞を受賞。12年、長編『読めない遺言書』でデビュー。13年、受賞作を含む連作短編集『ゼロワン陸の孤島の司法書士事件簿』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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TERU’S本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっちゃん
20
軽妙な語り口、言えば良いのだろうけど、私的には、あまりにも軽すぎるノリの主人公と登場人物についていけず…内容的にはいろいろな社会問題を取り上げていて、シッカリとしたもので、好きな人は好ましい作品だと言い切れると思う!ノリ切れない私でも後半は一気読みだったから(笑)2017/05/25
りちゃ
15
長い間連絡の途絶えていた父が亡くなった。残された遺言書。財産の受取人は見ず知らずの若い女性。女性の正体を探りつつ、中学校の教師としての問題も…。つまらないわけではないが、特に残るものもない。妙に軽い口調も違和感を感じてしまう。なんだかもったいない。 2019/02/11
ちょん
7
この主人公の先生に警戒しまくって読んでました(笑) 悪の教典的な悪い奴かも!みたいな感じで…そんな心配一切無用で単純に良い人だったと分かった時は気が抜けましたが、面白い話でした、何だか意外な展開で楽しめましたし(๑^^๑)なかなかのおすすめ本!2016/04/08
こすもす
5
父の孤独死と「小井戸広美」という名前から始まる様々な出来事に巻き込まれる教師の竹原。現実はかなり大変なのに「心の声?」は妙に明るくどうにかなるのかなぁと思わせてくれる。「貧困ビジネル」には怒りを感じるし、「小井戸広美」には驚かされた。まさかねぇ・・・・2018/12/22
かすみ
3
帯文句に惹かれて手に取った本。ミステリやサスペンス?系の本はあまり読まないのに、なぜかこの日は気になった。読み終わってみて感じたのは「これだけ?」という気持ち。何が悪かったのか相性が良くなかっただけなのか、満足感を得られなかった。たぶん今必要なのはこの本じゃないんだな。話そのものは普通に良い。時間もかからずさくっと読める。主人公と相性が合わないと疲れるかもな。こういう先生すきじゃなかった。2015/11/07
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- 和書
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