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内容説明
フーコーの知の形原(モルフォゲン)としての文学論集。
目次
作者とは何か?
距たり・アスペクト・起源
空間の言語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
権力論に向かう70年代、著者の文学への言及は急減する。一方、構造主義から考古学へ展開し言説分析を進めた60年代の著者には、文学は言説を逸脱する非理性を扱う実験場だった。神の死から作者の死へ、さらに読者へ向かうR・バルト「作者の死」を意識した「作者とは何か」で著者は、資本主義社会の作者は社会的機能(関数)であり、作家にも語り手にも還元不能な可変性を持つという。前2者に距離を取るこの機能をヌーヴォーロマンに見出す「距たり・アスペクト・起源」と言語を意味から見えること(グラフィ)に拡張する「空間の言語」を併録。2024/12/16
misui
7
「誰が話そうとかまわないではないか」というベケットの言葉を枕に、作者の消滅の確認と、消滅した作者とは現在何なのかが論じられる。作者とはもはや個人に帰せられるものではなく、テクスト群を社会的に浮き上がらせる、いわば機能として位置づけられる。この機能=作者=主体はシステムと結びついているが故に文明のあらゆる形態において可変的である。ありうる形態としてフーコーの提示する匿名的な言説空間が、インターネットで実現されている、と感じた。2011/09/27
nranjen
3
図書館本。必要に応じて借りて読めるのは本当にありがたいです。今回は表題の項目だけでなく、必要はなかったけど『空間の言語』も読むことができました。図書館という制度と存在のありがたさをしみじみ感じております。2021/09/28
きつね
2
余白の大きい版組み。ちくま学芸文庫のほう買えば良かった…2013/06/08
つまみ食い
1
表題の「作者とは何か」は講演がもとなだけあり比較的平明だが、『知の考古学』『言説の領界』理解に大いに役立つ。2021/09/11
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