内容説明
本書は、子どもも大人も高齢者も、女も男も、障害者も健常者も、マイノリティも多数派も、自分の存在を自分自身で疑ったり、否定したりしないですむような、自立と共生を開発する「第三の道」を追究しようとしている。
目次
序章 研究の目的と範囲
第1部 社会サービス労働の現状と新しい社会的役割(今日の社会サービス労働―人びとの生活を豊かにするための労働者が生まれてきた;市民の暮らしと社会サービス労働―地域の生活を豊かにするためにはたらくプロ集団へ)
第2部 ケーススタディ―社会サービス労働の実態(清掃〈ごみ〉事業;地域食事サービス〈学校給食;高齢者・障害者のための食事サービス〉;防災・まちづくり〈公園、その他の施設;コミュニティ施設〉;ホームヘルプサービス)
終章 自治体を社会サービス事業の拠点に―信託・自治・共同生産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
3
1994年出版。社会サービス労働の中で、特に自治体現業労働について論じた本です。清掃業、食事サービス、防災・まちづくり、ホームヘルプサービスについての分析が主ですが、今日では介護保険があり、ホームヘルパーは民間が主であることなど、読むうえでは情勢を気をつけて、比較する目線が大切だと思います。著者は、基本的に多元主義論者であり、社会サービスには公共性があるが公的に行う必要はないという立場です。人びとの連帯である「共」が大切だとしています。自治体労働者の果たすべき役割をもう一度考えないといけないと思いました。2014/01/19
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- 和書
- 猫橋 集英社文庫