内容説明
日本各地を訪ね歩いて、家ゴキ、野ゴキを調べて回る。そして、そこから見えてきたこと―。都市化が進むこの時代、彼らは、今や、身近に潜む「最後の野生」ではないのか―。
目次
1 世界一の嫌われ者
2 怪しい二人の怪しい行動
3 一四人の謎の集団
4 妖怪たちの集う島
5 ゴキブリ屋敷を訪ねて歩く
著者等紹介
盛口満[モリグチミツル]
1962年生まれ。千葉大学理学部生物科卒業。自由の森学園中・高等学校教諭を経て、現在は沖縄の珊瑚舎スコーレ講師
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pino
29
ゴキブリ恐怖症、克服のため。最初はゴキの絵を紙きれで隠しながらページをめくっていたが、そのうちに平気になった。野ゴキは森の環境保全に一役かってるんだ。最美のルリゴキブリ?ほう。みてみたい。それに屋久島にまでゴキの追っかけをする、おっさん達。いいじゃないか。これはゴキをめぐるエンターテイメントだ! 恐怖心も薄れ、ゴキに親しみさえ覚えてきた。第一段階クリア?ページもあと僅かになったところで、ゴキブリの漢字の表記がでてきた。その字が今にも這い出しそう。図書館の印までゴキにみえる。夏。3Dのゴキに耐えられるのか。2012/04/24
ばんだねいっぺい
25
ツービートの「わっ、毒ガスだ」じゃないんだから。自分も得意じゃない。鳥肌をたてながら読了。「ポケモンGO」感覚で「ゲットだぜ!」とやつらたちを集めるふたりに脱帽した。 「○屋」ばなしは、考えさせられた。 ゼネラリストかスペシャリストかのようなはなしだ。2019/08/16
のりのり🍳ぽんこつ2𝒏𝒅
8
タイトルのユルさに、絵本的なやつかなと油断していたがガッツリ読み物だった。ただ著者のゴキブリ愛が溢れていて笑えてしまった。気がつけばこんな本(失礼)夢中で読んでいた(笑)。ゴキブリ天国と言われる沖縄に移り住んだ著者が現地で知り合ったスギモトくんが一段と詳しくて採集話もマニアック。読み進めているとクワガタやカブトムシの採集話のように思えるのが不思議だ。追い求めるうちに「一度食べてみたい」と思い始める著者😱。オオゴキブリの味は普通に昆虫の味らしい(いや、普通が分からん)。知ることは愛すること、なのだそう2020/10/31
みのるん
5
▶︎かなり面白かったです。勉強になりました。盛口先生も立派なゴキブリ屋です。▶︎こんなトントン調子でゴキブリが見つかるのだろうか。家の中でも、庭でも、至る場所で見つかる昆虫。身近な場所にいるんでしょうね。我が家にも…▶︎家ゴキ、野ゴキの線引きも難しいのかもしれません。クロ、ヤマト、ワモン、コワモン、チャバネの特徴は覚えておきます。▶︎ゴキブリ沼:150%2025/02/21
きら
3
誰もが嫌いながら、同時にその生態には興味津々だったりする、北海道に住めない例の黒い妖精のお話。ゴキブリの生態と同時に、それらを愛する人々の生態もわかる本。そんな彼らのおかげで、様々な生物の生態が少しずつ明らかにされていくのだから素晴らしいことだ。最初は通勤時に電車の中で読もうとしたけどすぐ断念した。さすがにこの表紙と、リアルな挿絵の山ではちょっとね。2010/02/20
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