内容説明
縄文社会の大変動を、古人骨のゲノム解析、同位体分析、古病理学や考古学から検証し、縄文時代の親族構造、婚姻制度や集落構造などの変動を明らかにする。中期環状集落の解体から後期のトーテム制氏族制社会の成立を解明!
目次
序章 科学が縄文社会論になげかけるもの(高橋龍三郎)
第1章 千葉県遺跡出土の古人骨DNAから見た縄文社会(脇山由基;太田博樹)
第2章 古人骨の同位体分析から縄文社会を考える―千葉県祇園原貝塚出土人骨の放射性炭素年代測定と炭素・窒素安定同位体分析(米田穣)
第3章 縄文人骨の古病理学的・形態学的特徴(藤田尚)
第4章 縄文中期から後期の社会大変動を考える(高橋龍三郎)
第5章 動物形象突起から見た縄紋社会(長山明弘)
著者等紹介
高橋龍三郎[タカハシリュウザブロウ]
1953年生。早稲田大学文学研究科博士後期課程退学。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びっぐすとん
17
職場本。一般向けではないので堅苦しいが、従来の考古学的アプローチだけでなく、ゲノム解析など科学分析を用いた研究もあり、縄文時代の見方も変わってきた。著者の中に理系の研究者も多く、考古専門家の参考文献が日本語ばかりなのに対し、海外の英語文献が多いのも新鮮。日本に留まらず世界の中での比較や同位体分析から分かる食生活、古病理学、形態学的所見、氏族の発生とトーテミズムと面白い。「犬は相棒だから大切に埋葬」説がよく知られているが、実は供犠にされていたとかショック!中期から後期の社会構造、婚姻制度の変化など興味深い。2022/05/25
takao
2
ふむ2022/08/20
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