内容説明
近江国甲賀郡を拠点とする室町幕府御家人であった山中両惣領家について、平安末から戦国期にいたる盛衰を詳細に検証。甲賀郡中惣の実態や屋敷跡の考古学成果も含め、その全体像の再構築を試みる。
目次
研究史と本書の課題
近江国甲賀郡山中氏と「鈴鹿警固」―平安・鎌倉期の「橘氏系図」(『山中文書』所収)の検討
「山中村地頭職」と柏木御厨・橘氏
南北朝期の山中氏の所領所職
南北朝・室町期の「両山中」氏の所領・所職と守護六角氏・地頭摂津氏
山中「両惣領」家屋敷と用水支配
大和守高俊闕所事件
将軍足利義材の近江親征と山中氏の動向
「両山中」氏の摂津闕郡進出と新左衛門の行方
甲賀「郡中惣」
植城跡
山中氏の誕生と発展・衰退
著者等紹介
石田晴男[イシダハルオ]
1949年東京都に生まれる。1976年信州大学人文学部文学科卒業。1987年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。1990~2019年藤女子大学文学部。現在、藤女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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