内容説明
司法省の基幹事業である法典編纂と司法行政をめぐり、明治初期から中期の近代国家形成期における政局のもと、司法省がいかにして権限を確立したのかを解明する。
目次
司法省研究の課題と本書の視角
弾正台の迷走と司法省創設の遠因
司法台構想と刑部省権限
法典編纂事業の定着
司法行政の基幹事業化
江藤新平司法卿期における法典編纂
司法行政緩和の背景
国会開設運動の抑制と「旧刑法」編纂の契機
伊藤博文の政治指導と司法省
条約改正交渉の経過と法典編纂事業
帝国議会招集と法典施行の延期
著者等紹介
大庭裕介[オオバユウスケ]
1984年福岡県生まれ。2015年国士舘大学人文科学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾福澤研究センター研究嘱託。玉川大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。