内容説明
開国後、日本はいかにして「日本料理」を獲得していくのか。近代の料理書に語られた料理観の変遷をたどり、諸外国の食文化受容の実相を分析。新たな食文化構築にかかわった人びとの動きに目を向け、近代日本料理の形成過程を追究する。
目次
はじめに―料理書が語る近代とノスタルジア
第1編 西洋食文化受容における近代的特質の検討
第2編 中国食文化受容の特徴にみる連続性と近代性
第3編 「家庭料理」という近代文化
第4編 子供の食の近代的展開
第5編 創造された日本料理―概念化の表出とその意義
おわりに―目指された伝統の保持と近代化という革新
著者等紹介
東四柳祥子[ヒガシヨツヤナギショウコ]
1977年、石川県生まれ。国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科博士後期課程修了。博士(学術)。東京家政学院大学、北陸大学、日本女子大学等での非常勤講師を経て、梅花女子大学食文化学部食文化学科准教授。専門分野は、食文化史、比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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