出版社内容情報
村上 淳子[ムラカミ ジュンコ]
著・文・その他
内容説明
「主婦」が明治初頭に登場してから1世紀半。「主婦」像はさまざまに変容を遂げ今日では「専業主婦」なる語も生まれた。本書はその変容のようすを明らかにし、時代による見え方の相違を解析することで、日本の近代に迫ろうと試みる。
目次
序章 本書のめざすところ(「主婦」という概念;「主婦」をめぐる研究史;「重宝記」が語る世界)
第1章 「主婦」という言葉(翻訳語「主婦」の登場;‘housewife’の務め;用例の広がり)
第2章 「家庭」の登場(世紀末の家族像;「ホーム」へのあこがれ;語られる「家庭」;文明の器として)
第3章 「主婦」像の成立(「重宝記」という世界;「重宝記」にみる「国民」像;「主婦」としてのたしなみ;女性に説かれる「国民」の責務)
第4章 「主婦」像の展開(『主婦之友』という世界;日常生活との乖離;「結婚生活」という落差;「主婦」たる相剋)
著者等紹介
村上淳子[ムラカミジュンコ]
福島県生。1993年3月筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業。1999年3月筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程史学専攻満期退学。博士(文学)。現在、独立行政法人国立公文書館専門職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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