出版社内容情報
天文部の祥兵達が出会った謎の転校生・悠美は地球外生命の調査員だった! 田舎町VS全宇宙。地球の運命を巡る戦いが始まる!?
笹本 祐一[ササモト ユウイチ]
内容説明
太平洋岸の過疎の地方都市・岩江。市内唯一の高校の天文部員、祥兵、雅樹、マリアは、顧問の杏先生と共に夜空が墜ちるような流星嵐を観測した。翌日、彼らの前に現れた転校生の悠美。入部希望だという彼女は「岩江の大人達が隠す地球の秘密を知りたい」と微笑む。地下の大空洞を皮切りに、次々明らかになる鄙びた町の真実。はたして悠美の目的とは?笹本祐一、ハヤカワ文庫初登場!ド田舎から大宇宙を望む新シリーズ開幕。
著者等紹介
笹本祐一[ササモトユウイチ]
1963年生まれ。1984年『妖精作戦』でデビュー。共に星雲賞受賞作となった“ARIEL”“星のパイロット”や、TVアニメ化された“ミニスカ宇宙海賊”など数多くの人気シリーズを手がける。また宇宙開発の分野に造詣が深く“宇宙へのパスポート”では星雲賞ノンフィクション賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
193
話の展開がノロい気がする。しかも捻りの少ない展開なので一本調子に見える。宇宙人とのコンタクトをテーマにすると、どうしても宇宙人側のテクノロジに関心が行ってしまうのをこらえて、地球の現在の電波天文学やその他テクノロジの話に自然な流れで語ってゆく展開は上手だと思う。あとがきに記されていたが、書き進めながら次の展開を考えたという。この説明通りの展開で、もう少し推敲してくれたら…と思う。興味深く読めた点も多かったので残念な気もする。2020/08/17
Shinji
130
ホントに久しぶりの笹本祐一さん。SFジュブナイルにそれほどの思い入れはなかったのですが、有川さん絡みで「妖精作戦」シリーズを知ってなおかつハマった経緯がある私にはとことんまで追いかけたくなる1巻でした! 祥兵、杏、マリア... キャラは正に笹本節という感じで第一話「謎の転校生」第二話「狙われた学園」ってとこは懐かしさすら漂ってますね。 悠美なんて早くも立ち位置がふわふわしちゃってるし、みんな色々受け入れちゃうし、どうなっていくんだろうね!? どれ位の間隔で出版されるか分からないけど次巻が待ち遠しいです♪2016/12/14
おかむー
88
笹本祐一ひさびさの新シリーズはある種の原点回帰な方向なのか。章のタイトルが「謎の転校生」「狙われた学園」「星空の向こうの国」と'70~'80年代のジュブナイル小説であるあたりでなんともにやけてしまう。『よくできました』。さびれた田舎町の高校天文部メンバーが流星嵐を目撃した翌日に天候してきた少女。奇妙な彼女は隠されていた町の秘密を彼等に語り始める。■じつに笹本祐一らしい、高校生と宇宙人と秘密組織がさらりと日常化する展開。一冊で単品として見るにはあまりに序章すぎるので、あくまで今後の展開次第なシリーズですな。2016/12/29
まりお
70
平凡すぎる町に謎の美少年転校生が現れる。彼女と関わっていく内に、町に隠された秘密が明らかとなる。いわゆる王道、テンプレではあるが、隠された秘密を暴いていくとワクワクする。やっぱり学校だよね、秘密を隠しておくところは。2017/05/15
まりも
70
太平洋岸の過疎の地方都市・岩江。ど田舎で鄙びたその町は宇宙と関係する大きな秘密があった。そんな町を舞台にした青春SF物語。おぉ、これは良いですね。自分の中の少年の心を見事に擽られました。転校してきた女の子は実は宇宙人で、なんの変哲も無いただの田舎町だと思っていた自分の住む場所は地球防衛の拠点だった。今時珍しくもなんとも無い設定ですが、だからこそ惹かれるというか、子供の頃によくした妄想が実現したかのような懐かしさがあって非常に良かったです。まだプロローグやしここからが楽しみなシリーズですね。次巻まだかなぁ。2017/04/16