内容説明
古代における北方地域の実像と国家による支配の実態について、文献史学・考古学等の研究者が集い学際的な視点から論じ、近年、飛躍的に進展した北方古代史研究の到達点を提示する。
目次
1 北海道からさらにその北へ(オホーツク文化における鍛冶の精神的な意味;北東アジアの葬墓制―円形周溝を伴う墓葬を中心として;ロシア沿海地方のパクロフカ文化期における墓上建物の新事例―コクシャロフカ8遺跡の調査報告書から ほか)
2 北緯四〇度以北の世界の実相(続縄文文化後半期の東北地方と北海道の関係について―土器群の時間的関係から;青森平野における古代集落の様相;古代北奥における集落・竪穴建物の動態について ほか)
3 古代・中世国家の辺要支配(鎮守府将軍と出羽城介についての基礎的考察;古代北方辺要国の統治システム―いわゆる「国司分担統治システム」についての覚書;渤海使の出羽来着について ほか)
著者等紹介
小口雅史[オグチマサシ]
1956年長野県生まれ。1985年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得、その後、弘前大学人文学部助教授、法政大学第一教養部教授等を経て、法政大学文学部教授・同国際日本学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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