内容説明
260万年の動物考古学。なぜヒトは進化したのか?人類進化の秘密は動物との関わりにあった!戦い、捕食し、共存する中で身につけて来た繁栄のための能力とは…。
目次
初めの始まり
進化なき進化
注意を払わないと
道具、道具、道具?
ヒトに特有なのか?
ボノボの解決策
レヴァント地方で一休み
何を言ってるの?
それについては全部教えて
言葉の広がり〔ほか〕
著者等紹介
シップマン,パット[シップマン,パット] [Shipman,Pat]
ペンシルベニア州立大学人類学部名誉教授。人類学を専門とする科学ジャーナリストとしても著名。1970年、スミス・カレッジ卒業、1977年、ニューヨーク大学よりPh.D取得
河合信和[カワイノブカズ]
1947年千葉県生まれ。北海道大学卒業。1971年、朝日新聞社入社。科学ジャーナリスト。現在、「リブパブリ」代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
39
「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」の著者による一冊。本書の訳者は前作の監修者。「ヒトとイヌ」より更に人類の変化(進化)の歴史が丁寧に追われる。ヒトは何を食べどのような道具を使っていたのか。道具を使うのはヒトだけなのか。証拠とともに推論を固めていき、ラスコーの壁画に到達。ヒトは他の動物の観察者である。「言語による集合知の累積が社会発展」をもたらし、全17章のうちようやく12章に至って動物の家畜化の話が出てくる。動物はヒトにとって道具であると同時になくてはならない存在である。すっかり魅了された。2021/03/22