内容説明
縄文期の遺跡土壌から、ドングリやアズキ、ダイズ、コウゾウムシなど広範にわたる植物種子と昆虫の痕跡を回収し、実証性の高い古民族植物学の手法により精緻に分析。朝鮮半島や中国まで視野に入れつつ、東北アジア地域の「農耕」の実態を明らかにする。
目次
第1章 ドングリ識別法
第2章 九州縄文時代の堅果類とその利用
第3章 マメ科種子同定法
第4章 縄文時代におけるアズキ・ダイズ栽培
第5章 朝鮮半島の栽培植物とその変遷
第6章 縄文時代の栽培植物とその起源
第7章 わが国における稲作の起源とコクゾウムシ
第8章 オオムギ種子の形態学的観察
第9章 考古学からみた極東地方のムギ類の伝播について
第10章 種実資料からみた沿海州の農耕化過程
第11章 東北アジア古代・中世の農耕と食
著者等紹介
小畑弘己[オバタヒロキ]
1959年長崎県生まれ。1982年熊本大学法文学部史学科考古学専攻卒業。2001年博士(文学)の学位授与(九州大学)。現在、熊本大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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