内容説明
日本の宗教とはいったい何か。神道、仏教、道教、儒教、キリスト教、新宗教、民俗宗教等々の宗教伝統を貫く統一的原理を明らかにする。
目次
第1章 日本と日本宗教
第2章 日本宗教の歴史的展開
第3章 崇拝の世界
第4章 日本宗教の世界観
第5章 日本宗教のダイナミクス
第6章 現代の日本宗教の状況
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
6
なんたる好著!「日本宗教」(religions of Japan)という対象が、比較宗教学、宗教民俗学の専門家である外国人、「部外者」の目から、一つの全体として、明晰なかたちで提示される。この捉え方はきわめて有益。ただし、弱点は、一つひとつ的確に指摘される「日本宗教」の諸特徴が「伝統的な」村落社会のものか、現代の都市部のものか、判然としないところ(原著1984年)。最終パート(第五章、第六章)でやっと「今日の日本における宗教の状況」が解説され、近未来の予測が示される。原著から40年余、チェックが必要かな2025/08/25