目次
第1章 万国向け(受け)小話
第2章 ロシア人の目に映る日本人
第3章 知られざるカザフスタン
第4章 ロシアの奇人変人珍談奇談(一八~二〇世紀初め)
第5章 ロシア的小話
第6章 ユダヤジョーク
第7章 駄洒落・ナンセンス小話・トンチ話
第8章 政治小話
著者等紹介
さとう好明[サトウヨシアキ]
1952年生まれ。1977年東京外国語大学ロシア語科卒。1983年~88年商社社員としてモスクワ駐在。1995年~97年カザフスタン共和国アルマトゥイ駐在員事務所長。1999年~2004年商社モスクワ・アルマトゥイ・ウラジオストク駐在員事務所長。現在、フリーの通訳および翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わゆ
5
小話の内容がより伝わりやすいよう、ロシアの風潮や状況を詳しく説明してあって、なかなか為になりました。2010/11/06
Saiid al-Halawi
3
「一人からアイディアを盗めば剽窃であり、多くの人からであれば、科学的研究となる。」(p.25) ラジオイェレバンとかもいくつかあったけど、思ってたのとはちょっと違うかった。2012/06/13
denken
3
どうも私はジョークの通じない人間だったらしい。つまり収録された小話は笑えると言うよりは背景を考えさせるものだった。ひどく毒が込められている。ところでジョーク本体よりも解説のほうが興味をひいた。簡潔な背景解説はとても頭に入りやすい。ジョーク集と聞いてイメージする程度よりは深くロシアを理解できると思います。2009/08/13
イータン
2
気軽に笑いとばせる本かと思って手に取った。文章自体は、確かに気軽で、明瞭なのだが、いまいち膝を叩いて面白い、と思えるようなものはなかった。日本には他の国にあるようなジョークは存在しないと思うが、それは日本の〝笑い〟がTPOを重んじるせいだと思う。これは、わたしの意見ではなく外国人に「君の知っている、一番、面白いジョークを教えて」と言われて閉口した、という友人の意見。日本での笑いは、その場、その場の文脈を読んでこそ発揮されるもの。同じ内容の話を、いつどこでしても面白い、という種類のものではないのだろう。2010/04/10
ぴかぽん
1
知っておくとロシア人とのコミュニケーションに役立ちそうなジョークおよびロシアのお国事情をコンパクトに解説した本。「病院。ある男が恐ろしい事故の後には意識が戻りました。目を開けて静かに言うには、『おお、ここはどこだ?もう天国か?』と喜びにあふれた妻の声が、『いいえ、あなた、天国じゃないのよ。違うところ。ほら、そばにいるのはワ・タ・シ』」などの夫婦仲にまつわる小話が特に面白かった。アネクドートは現代版フォークロアとも言われ、民族的気質を理解したり、笑いとは何か考えたりする上でも参考になりそうだ。2019/03/08